ヒップホップダンスを基本から学んで、27日間でプロ並みに上達する方法。

ダンスにまつわるエピソード(その19)

(※とある男性の手記です)

 

時に、子供は、大人が予期せぬことをいきなり言い出すものである。

 

ぼく、ヒップホップダンスの先生になりたい!

 

うちの息子が突然そう叫んだのは、とある日曜日、既に起きていた家族に出遅れること数時間、お昼前にノコノコと起き出した私が、リビングルームに入った矢先のことであった。

 

先生とはもちろん、インストラクターのことである。習いに行っているダンス教室で、可愛がってもらっているインストラクターに憧れてのことだろうか。確かに、同性の私が言うのもナンだが、あれはいい男だ。人柄もまた、素晴らしい。

 

で、まぁ、別に反対はしないけど、ついこのあいだまで、俳優さんになりたいなんて言ってなかったっけ?

 

そう突っ込んだら、息子はあからさまに不機嫌な表情になった。

 

いや、だから別に反対してる訳じゃないってば。いいんだよ、別に。そう思うんだったら、とことん本気でやりなさい。

 

それを聞いた息子が、破顔一笑、たちまち笑顔になった。

 

俳優さんにしろ、ヒップホップダンスの先生にしろ、いずれにしても、とにかく息子がそういったこと、すなわち、体で何かを表現するということ、全身を使って人を魅了するということが、大好きなのは紛れもない事実である。これは、息子がもっと小さかった頃から、親として感じていたことだ。

 

そして親としては、ぜひそういった職業に就いてもらいたいという思いはある。もちろん、手堅くサラリーマンになって(今の時代、サラリーマンだってサバイバルで、決して手堅くなんかはないという突っ込みは置いておいて)、人並みに幸せになってくれればそれでいいという気持ちもあるが、自分が出来なかったこと、すなわち、多くの人を魅了し、夢や希望を与えるような、世の中に大きな影響力を持つ人間になってほしいという、そういう願いがあることは否定出来ない。それは別に、有名になってほしいという意味ではない。いちダンス教室のヒップホップダンスの先生だって、現にこうして息子や私が魅了され、大きな影響を受けている。他の生徒たちだって同じだろう。

 

頑張れ、息子よ。だったら本気でヒップホップダンスをやれ。とことんやれ。そのためなら、親として出来ることは、何でもやってやるぞ。

 

そして次の日曜日、またも同じように遅れて起き出した私に向かって、いきなり息子は叫んだ。

 

ぼく、パントマイムをする人になりたい!

 

息子が、見たモノや聞いたモノに、とことん影響を受けやすいのも、紛れもない事実である。これも、息子がもっと小さかった頃から、親として感じていたことだ・・・。

 

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