ヒップホップダンスを基本から学んで、27日間でプロ並みに上達する方法。

ダンスにまつわるエピソード(その14)

(※とある女性の手記です)

 

目が合った瞬間、私は金縛りにあったように、動けなくなった。

 

前から気にはなっていた。息子が通う、ヒップホップダンスのインストラクター。スマートで足が長い。色白だが適度に筋肉質なので、華奢に見えることはない。そのルックスと相俟って、ダンスをしている姿は非常にカッコいい。

 

顔が、私が長年憧れ続けている、とある俳優にどことなく似ているのも、興味を惹いた一因ではある。

 

旦那と別れ、数年が経ち、私もそろそろ遠慮なく新しい恋なんかしちゃったっていいわよねと、おぼろげに思い始めていた時期である。

 

いつも通り息子のレッスンに付き合い、観覧をしていた時、ダンスをしている彼と、はっきりと目が合ってしまったのである。

 

普通であればもちろん、すぐに目を逸らすのであろうが、何故か私は、それが出来なかった。冒頭の通り、彼を見つめたまま、動けなくなってしまったのだ。

 

彼の目には、不思議な力がある。見つめられると、目を逸らせなくなってしまう、言葉には出来ない底知れぬ説得力のようなものがある。

 

それは決して、人を容赦なく圧倒してしまうような、威圧感とかそういった類のものではない。とてもうまくは言えないが、ふんわりと包み込まれるような、それでいて確固たる感触を全身で受けざるを得ないような、そんな力だ。

 

彼との間に2人目が出来、そして3人目を身篭っている今でも、事ある毎にその目にやられてしまう自分が、確かに存在するのである。

 

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