ヒップホップダンスを基本から学んで、27日間でプロ並みに上達する方法。

ダンスにまつわるエピソード(その5)

(※とある女性の手記です)

 

私は小さい頃、体を動かすことが苦手だった。

 

つまり、運動会なんか、頓に憂鬱になるタイプである。クラスの男子が、いかに自分が運動会を楽しみにしているかを得意気に話すのを聞いて、気持ちが全く分からないどころか、強い嫌悪すら抱いていた。

 

ある日の放課後、教壇、つまり教室の黒板前にある少し高くなった場所で、一人の男子が突然踊り始めた。突然、というのは私にとっての印象で、何人かが周りでリズムを取りながら観ているのを見ると、そのうちの誰かにそそのかされたかして、自然とそういう成り行きになったのだろう。

 

それが、「ヒップホップ」というやつだった。周りで観ている友達に聞いてみれば、ダンスを習っていて、何かのテレビ番組のオーディションも受けたことがあるらしい。「受かった」ではなく「受けたことがある」という言葉の意味は、要するにそういう結果だったということなのだろう。

 

とはいえ、私からすれば、それは見事だった。何なんだ、これは。リズミカルで、全身を大きく使って、特異でありながらも決して滑稽ではない、その動き。

 

私は一発で魅了された。いわゆる「ノックアウト」というやつだ。さして仲の良い男子ではなかったが、私は踊り終えた当人に、どこで習っているのか、女子でも構わないのか、などなど、根掘り葉掘り情報を聞き出した。

 

その夜、私は親に嘆願した。ヒップホップはすごいと。ぜひやってみたいと。ついては、これこれこういうところに友達も通っているから、自分もぜひ習わせてくれと。めんどくさがりで、どちらかというと平凡で平穏無事な毎日が心地良いというタイプである私が、その時は自分でもびっくりするくらいの行動力だった。事実、親も相当面喰っているのが良く分かった。

 

ましてや、体を動かすことが苦手な私が、体を動かす最たるものと言っても過言ではないヒップホップダンスの世界に飛び込もうというのだから、親の驚きは察するに余りある。

 

それでも理解し許してくれた親には、今でも大変感謝している。そして、飽きっぽくて何をやっても続かない私が、未だにダンスだけは続けていることも含め、このヒップホップとの出会いは、自己意識を根底から覆してしまったという意味でも、我が人生における大きなターニングポイントとなったのは、抗いようのない事実のようである。

 

ヒップホップダンス,基本,上達,ダンス,ヒップホップ,必修化,hiphop,初心者

 

トップページに戻る